生物時計の役割と睡眠
生物時計のありかは特定できなくても、たいていの生物体は発振機構を内蔵していて、この周期を環境変化の日周期に同調させています。
とくに下等動物の休息状態は、外部環境のリズム、つまり明暗、気温、布団 羽毛の有無、湿度の変化や、食物や天敵の有無などにおおいに依存するものです。
・・・このように、プログラム内蔵型のサーカディアンリズムの発信機構を脳内にもっていると、昼夜リズムのように規則的におこる、予測の可能な環境変化に生体が順応するのにたいへん便利です。
たとえば、視覚に頼る昼行性の動物なら、活動に適さない夜がくるまえに安全なねぐらに向かうことができるでしょう。
これは制御工学でいう「フィードフォワード(前向き)制御」のやりかたです。
そして、内蔵された時計の時刻を正確に外界の時刻に補正するはたらきが、「フィードバック(後向き)制御」といえましょう。