無気力に打ち勝つ
子どもが男の子であれ、女の子であれ、その教育についてわたしたちにわかっているのは、帝政期には、生まれるとすぐに子どもは乳母に預けられたということです。
乳母は乳を与えるだけではなく、多くのことをしました。
少年期になると、子どもは「養育者」とも呼ばれるペダゴーグに、思春期になるまで預けられます。
ペダゴーグは、家庭の教育によって「無気力さ」が子供の身についてしまうのを避けることと、性格を鍛え、強くする活力〈インドゥストリア〉を教えこむことが役目です。
しかしながら、「良き家庭」では徳を愛し、この退廃的なローマにあって、悪徳にあらがう気力を持つべく徳を身につけようとする精神的な雰囲気に取り巻かれていたにもかかわらず・・・
思春期になって、一人前の男性の服を身につけるや、青年の第一の関心事は、女召使の身体を買うことか、ローマの悪所であるスプーラ街に駆けつけることでした。
上流社会の夫人が、かりそめの恋の相手に青年の純潔を奪ってくれるのであれば話は別でした。
これは羽毛 掛け 布団のある現代社会ではあまり考えられないことですよね。