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睡眠 アーカイブ

はじめまして

わたしは睡眠についての色々なことを独自に研究しています。


そのなかで気づいたことなどをこのブログに綴っていくつもりなので、睡眠に興味のある方、眠れずに悩んでいる方などはぜひ読んでいってください。


何かお役に立つ情報があるかもしれません。


さて、まずは寝具についてです。


日本の寝具には古い歴史があり、なかなか興味深いものなので紹介します。


畳の上に布団を敷く場合には、畳というクッションが役割を分担します。


そのため、比較的薄い敷き布団でバランスを保つことが必要となります。


頭を支える枕の高さや状態と、ベッドや敷きブトンとの関係も睡眠にとっては重要です。


ある教授は、この面で人間工学的研究の成果を発揮しています。


枕には頭寒足熱の言葉があるように、人体の中でも特別の配慮が必要で、高さや大きさ、クッションなどの条件のほか、素材による吸放湿性や低温率が問題となるそうです。


つまり適度に冷やしながら休ませるための対策で、首から下を温めて休養させるのとは違った角度の研究が必要でしょう。


しかし、『枕の衛生学的研究』で学位をとられた安田女子大学の教授には、脳波や筋電図を駆使したあらゆる角度からの枕の研究があります。


わたしはこの教授とも面談の機会をえました。


理想の高さ一つをとってみても、年齢によって大きな変化があることや、季節に応じて理想の枕が変わるなど、常識を越えた研究の深さを実感したものです。

寝具と睡眠に関する科学的研究

掛布団の吸湿性や保温の問題については他の大学の教授らによる研究もあります。


外国でもベッドや枕に関する研究はさまざまな角度から行われる傾向にあって、そうしたデーターもこれからの日本の寝具には役立つ面も少なくないのです。


寝具と眠りに関する科学的研究は、研究そのものは地道なものであっても、その成果は直接われわれの生活にいろいろの形で影響をおよぼし、快適な寝生活のために貢献してきました。


また今後も良い結果となって現れてくることは間違いないでしょう。


直接的な寝具の研究から、寝生活をつつむ住空間とのかかわりの中で、より総合的な人間科学として研究の道が広がっていくことをわたしは期待しています。


また、その方向が見えているといっていいように思われます。


さて次は、健康寝具と高級寝具についての話です。


眠りや寝具に関する科学的アプローチは、まず健康寝具という形で業界に影響しました。


ある教授の人間工学を応用したベッド、教授の生理学にもとづく枕・・・


こうしたものが、安眠のためというスローガンで商品化されたのは常識ですよね。


昭和50年頃に続々登場してきた健康寝具は、単なる安眠とか快眠にとどまらず、「寝ているうちに健康になる」ことをスローガンとするものでした。


例えば磁気によって東洋医学のツボを寝ているうちに刺激し、これによって血行をよくする効果をねらったマグネット・マット式のもの・・・。


あるいは電気的なマイナス・イオン発生器をベッドにセットして、寝ているうちに酸性体質を改善して弱アルカリ性の健康体質に変えるというもの。


高齢化の時代をねらって老人用に開発された長寿ベッドの類・・・。


睡眠というものを、昼間の労働による疲れをいやす働きという考えから、むしろ健康増進のための条件をととのえる明日への準備時間として売りこみをやるのです。

健康寝具と高級寝具

睡眠導入器、安眠マスク、誘眠テープ、不眠改善薬、電子冷却枕、適冷枕、電子入眠器などなど・・・


もはや枚挙にいとまなき現状ですね。


眠っているうちに、いわば労せずして健康な体質をえられるというのですから、まことに結構なアイデアでしょう。


わたしなども仕事の関係上とかく肩がこったり、寝つきが悪かったりで、ついつい健康マットや安眠マクラのごやっかいになりました。


これはたしかに効果はありますが、人間というものは勝手なもので、安眠できると不眠の苦しみは忘れてしまいます。


手間のかかる健康用の装置などはだんだんめんどうくさくなって、押し入れのこやしとなってしまうのです。


忘れた頃にまたまた疲れがたまってくると、こんどは違った健康寝具の広告が目についてそれに飛びつきます。


・・・こうしていつの間にか健康寝具の博物館が用意されているような家庭も少なくないのではないかと思います。


健康寝具についで人気商品にのしあがってきたのは、高級寝具ですね。


日本経済の発展によって、数字の上のことではあっても日本は世界一の金持国になりました。


・・・といってもにわかに大きな家に住むことはむずかしいもの。


衣・食に対する欲求は既にある程度満たされています。

羽毛布団の誕生

今までは人目につかないという理由であと回しになっていた寝具に目が向いてきました。


・・・改めて考えてみると、人生の3分の1は寝具の中で過ごすのです。


海外旅行で味わったような素敵な寝具・寝室をわが家にもちこもうという発想が生まれてもおかしくはないですよね。


こうして羽根ぶとん、羽毛 布団や羊毛ぶとんを先兵とした高級寝具が幅をきかせてきたのです。


羽根ぶとんなどというものは、つい最近まで庶民にとっては高嶺の花でした。


保温力が高く、軽く、吸湿性にもすぐれています。


掛けぶとんとしては確かに最高の品質であることはわかっていても、何しろ高いものでした。


とてもわれわれの手はとどかないと思っていたものが、とんだ円高の恩恵で一寸無理すれば買えるところにきました。


もうこうなると会員制の分割払い、おまけに抽選で海外旅行といったサービスつきの販売システムが登場します。


初期の羽根ぶとんには虫菌の駆除の点で苦情が多く、一時はブームに水をさす事態もありましたが、間もなく改善されました。


ただそうした悪いイメージからの脱却もあって、現在では羽毛ぶとんが主役となっています。

羽毛布団の誕生 2

羽根ぶとんも羽毛 ふとんも、水鳥の毛を使うことでは同じです。


しかし、現在の基準(法的基準ではなく業界による自主的表示ですが…)、では羽根ぶとん厳水鳥の毛93%以上、陸鳥の毛5%以下、その他2%以下で、フェザー(水鳥の腹の小羽根)が50%以上であること。


羽毛ぶとんは水鳥の毛が97%以上、陸鳥の毛1%、その他2%以下で、ダウン(水鳥の胸のわた羽)50%以上・・・となっています。


この基準に適った商品には「グッドフトンマーク」を取りつけるというような方法で消費者への表示を行っています。


寝具革命のよび名が高かった昭和40年代は、いってみれば化繊・合繊といった非撚糸繊維の最盛期でした。


自然の繊維には進歩はありませんが、化学繊維には進歩があるという言葉にも説得力があって、じじつ、より良い化学繊維が開発されてもきました。


しかし化学繊維の開発のテンポにも加速的ないきおいがなくなり、また吸湿・保温の点でいぜんとして天然のものにはかなわない現状からみると、天然ものの高級化にひとびとの目が向けられるのも歴史の必然であるかもしれません。


真綿ぶとんが幅をきかせ、羊毛ぶとんも同様の理由でにわかにシェアを広げてきました。


すべては今後のなりゆきにもかかっています。


しかし羽毛にせよ、羊毛にせよ、長所はまた弱点でもありうるわけで、長年の使用によって羽毛が折れるとか、羊毛のフェルト化が起きるでしょう。


あるいは羽毛も羊毛もよほど目のつんだ布地で包まないと、布目から細かな毛がとび出してきます。


そのほか残脂率に関連した匂いの問題もありますね。

高級な羽毛布団は手放せない

羽毛 フトンは高価な寝具です。


それだけに、こうした短所に対する対策と品質の管理が十二分にゆきわたらないと、とんだ不評が表面化する可能性もあるのではないかと思います。


寝具の高級化はベッド、枕、枕ランプからインテリア全般にまでひろがる可能性もあるでしょう。


しかし、最近では蚊帳が売れ出すという珍現象も無視できません。


・・・というのもエアーコンディショナーの普及によって、夜中の冷えすぎが引きおこされました。


その対策として蚊帳が見直されるという思ってもみない現象が現実化しているのです。


網戸が普及して室内に蚊の侵入する心配はなくなりましたから、これは蚊帳ではなくて、むしろ昔の御帳にあたるものともいえますね。


高級化する寝具の未来を考える線上に、かつての優雅な御帳のムードを思いえがくのも、想像の世界としてはまんざら捨てたものではありません。

眠気には日周性のリズムがある

眠気は、脳内にセットされた時計仕掛け・・・


いわゆる「生物時計」によって駆動されます。


眠ろうと眠るまいと、眠気は時刻とともに変化します。


徹夜してとても眠いときでも、羽毛 布団 販売で購入した布団で眠ったとしても、明け方の眠さと昼下がりの眠さは程度がちがうはずです。


では、生物時計がなぜ眠気を発生させるのでしょうか。


もともと、生物時計の起源は、睡眼の起源よりもはるかに古いのです。


ほとんどの生物は、一日のある時間帯に長いあいだ活動をつづけ、残りの時間帯には活動を休むという日周リズムを示します。


このような活動・・・休息のリズムは、ふつうの外界のリズム(昼夜とか潮の干満など)に同調していますが、変化のない恒常環境に住んでいても、約24時間を周期とする性質があります。


それゆえ、「約一日のリズム」という意味で「サーカディアンリズム」(概日リズム、日内リズム)と呼ばれます。


サーカディアンリズムは生物特有のリズム現象で、遺伝的に受け継がれる性質とみなされています。


ほかにも、生物にはさまざまのリズム現象があって、その周期はミリ秒から年の単位まで、ひろく分散しています。


極端な言い方をすれば、生きていることの特徴は、「状態のゆらぎ」のなかで、平衡を保っていることだ、と解釈できます。

生物時計と眠気

生物時計の座が、脳内のどこにあるかについては、ネズミ(ラット)やハムスターなどのげっ(薔)歯類でよく研究されています。


このような動物では、間脳視床下部の視交叉上核に生物時計が局在することがわかりました。


視交叉上核を破壊すると、活動-休息のサーカディアンリズムが消失し、数時間を周期とするリズムだけが残ります。


一日より短い周期ですから、このようなリズムを「ウルトラディアンリズム」(超日リズム)と呼びます。


視交叉上核をこわしても、睡眠と覚醒のこきざみなくりかえしは妨げられません。


したがって、活動-休息のサーカディアンリズムと、睡眠と覚醒のリズムとは独立した機構で調節されていることがわかります。


ほかの哺乳類でも、視交叉上核に生物時計があるのではないかといわれていますが、はっきりしません。


スズメやムクドリなどの鳥類では、松果体が生物時計の主座だとみなされていましたが、最近の研究で視交叉上核のほうが優位に立つと考えられるようになりました。


目から入る環境の明暗変化は、視神経を経て視交叉上核に神経情報として伝えられ、生物時計の時刻をリセットしています。


その情報はさらに松果体にも伝えられ、こんどは松果体の分泌するメラトニンというホルモンによって、液性情報として全身に伝えられます。


しかし、生物時計すなわち視交叉上核から発せられる情報が、羽毛 布団 通販のようにどのようにして前脳基底部や脳幹に伝達され、覚醒と睡眠のリズムを修飾しているのかは、いまのところよくわかっていません。

生物時計の役割と睡眠

生物時計のありかは特定できなくても、たいていの生物体は発振機構を内蔵していて、この周期を環境変化の日周期に同調させています。


とくに下等動物の休息状態は、外部環境のリズム、つまり明暗、気温、布団 羽毛の有無、湿度の変化や、食物や天敵の有無などにおおいに依存するものです。


・・・このように、プログラム内蔵型のサーカディアンリズムの発信機構を脳内にもっていると、昼夜リズムのように規則的におこる、予測の可能な環境変化に生体が順応するのにたいへん便利です。


たとえば、視覚に頼る昼行性の動物なら、活動に適さない夜がくるまえに安全なねぐらに向かうことができるでしょう。


これは制御工学でいう「フィードフォワード(前向き)制御」のやりかたです。


そして、内蔵された時計の時刻を正確に外界の時刻に補正するはたらきが、「フィードバック(後向き)制御」といえましょう。

夜眠る理由

人間は昼行性ですから、とうぜん休息期は夜の時間となります。


危険や緊張を避け、エネルギーを消耗しないためには、夜のあいだ眠るのがもっともよい解決法でありましょう。


事前に眠気が発生して、脳に休息の時が近づいたと教えることができればよいわけです。


こうして、睡眠に伴う眠気は、生物に普遍的な活動-休息リズムのバリエーションとして派生し、長い進化の歩みのなかで睡眠プログラムとして、脳に内蔵されてしまったのでしょう。


ですから、睡眠習性には、サーカディアンリズムの性質があきらかに温存されているのです。


いっぽう、眠気のリズムは、ほかの要因・・・


たとえば、体温の変化、食事の内容、ホルモンの変調などと連動して変わっています。


規則的におこるとはかぎらない、突発的なできごとに対しても、眠気は微妙にあるいは劇的に変化します。


こういった変化は、高級 羽毛 布団の有無や外界の規則的なリズムと関係ありません。


生体自身の状態に対応して眠気が変化することは、睡眠がフィードフォワード式の調節ではなく、「最適制御」方式の調節をも受けていることを示しているのです。

社会のリズムと眠気

外部環境の示すリズム現象に生物時計は容易に引き込まれます。


いっぱんに、「外界時計」のほうが生物時計より優位だからです。


引き込みをおこさせるような要因を、「同調因子」と呼びます。


「ツァイトゲーバー」あるいは「同期化因子」ということばも、同じ意味で使われます。


人工的な外界時計として、私たちの社会には「社会時計」があります。


文明国ではほとんどの人が、夜明けとともに起床し、昼間ずっとはたらいています。


そして日没のころ夕食をとり、夜半まえに就寝します。


社会全体がこのような活動様式をもちますから、人々はこのリズムに同調して寝起きしなければなりません。


・・・つまり、文明社会の24時間周期・・・


社会のリズムが、私たちの日周活動を強制しているのです。


この時計も個人の体内時計より優位です。


文明社会の拘束のなかで、私たちは羽根 布団での就寝時刻や起床時刻を自由に決めることはほとんどできません。


それが許されるのは、せいぜい休日くらいのものでしょう。

家長を得るために

古代では、子どもを持つには二つの方法がありました。


正式な結婚によって子どもを生むことと、養子を迎えることです。


養子縁組が頻繁に行なわれていたことは、古代ローマの豪族がほとんど自然的ではなかったことのもつひとつの例証です。


そして、まるで娘を嫁がせるかのように、あからさまに、子どもが養子として人手に渡っていました。


養子というのは、血統を絶やさないためのひとつの方策であり、公共の要である属州政府の一員となろうとする者に対し、法律で要求されていた「家長」という資格を得る方法でもありました。


自らが遺産相続人と定めた人物を継承者としていたのと同じよつに、若くしてしっかりした男性を養子に迎えることで、自分にふさわしい後継者を選ぶことができたのです。


羽根 布団 通販のある現代社会でもこのような考え方をしている人はたくさんいます。


無気力に打ち勝つ

子どもが男の子であれ、女の子であれ、その教育についてわたしたちにわかっているのは、帝政期には、生まれるとすぐに子どもは乳母に預けられたということです。


乳母は乳を与えるだけではなく、多くのことをしました。


少年期になると、子どもは「養育者」とも呼ばれるペダゴーグに、思春期になるまで預けられます。


ペダゴーグは、家庭の教育によって「無気力さ」が子供の身についてしまうのを避けることと、性格を鍛え、強くする活力〈インドゥストリア〉を教えこむことが役目です。


しかしながら、「良き家庭」では徳を愛し、この退廃的なローマにあって、悪徳にあらがう気力を持つべく徳を身につけようとする精神的な雰囲気に取り巻かれていたにもかかわらず・・・


思春期になって、一人前の男性の服を身につけるや、青年の第一の関心事は、女召使の身体を買うことか、ローマの悪所であるスプーラ街に駆けつけることでした。


上流社会の夫人が、かりそめの恋の相手に青年の純潔を奪ってくれるのであれば話は別でした。


これは羽毛 掛け 布団のある現代社会ではあまり考えられないことですよね。

無気力に打ち勝つ 2

紀元後2世紀になり、こうした風紀に対する「非難」の声が高まるなかで、新たな道徳性が出現するまでは、少なくともこうしたことが行なわれていました。


この新たな道徳性は、医学的な俗説に裏打ちされ、性愛を結婚の中に封じ込めようとするもので、男子に対してもそうでした。


この道徳は、両親をして、息子たちの純潔を婚礼の日まで守らせようとしました。


性交は、まだ罪とは考えられておらず、一つの快楽でしたが、アルコールと同じく、快楽というのは危険なものです。


それ故、健康のためには、回数を限らねばならなかったし、最も慎重論は断つことでした。


それも、厳格主義からではなく、衛生上からのものでした。


個人の新たな要である抵抗する精神力を発揮せねばならない、自分の快楽に対して他人がつけこむことは危険です。


性格をつくる機会を失ってしまい、再びそのような機会を得ることはできないでしょう。


また、若くして結婚することは、ふしだらではない青年期を送った証しでした。


これはかなりの快楽を結婚までとっておかねばならず、性的能力を余りに早く示しすぎてはならないということでした。


これらはすべて東洋羽毛工業がまだなかった時代の話ですが、その理屈はわかるような気がしますよね。


無気力に打ち勝つ 3

心を犯すことは正真正銘の放蕩とされていました。


日があり、すっかり夜になりきらないうちに性交をする者と、一糸まとわぬ女性と「堕落しきった女」だけが、ブラジャーをつけなでいることを好んだのであって、ポンペイの淫売宿を描いた絵画の中でも売春婦たちの姿が描かれています。


愛撫には右手を使わずに左手でしか行なってはならないのに右の手を使う・・・


誠実な男性にとって、自分の妻の裸体を少しでも垣間みることのできる機会は、ちょうど良いときに、開け放たれた窓に月がさし込むことでした。


この厳しい法律、また奴隷制度でもわずかなサディスム・・・


なによりもギリシャ・ローマ時代の性の忠的節目である明らかな男性主義を内包しています。


受身となる相手が女性であるにせよ男性であるにせよ、能動的であるということは男であるということなのです。


それ故次の3つは、この上なくおぞましい行為でした。


女性を悦ばせるために唇をつけてまで卑屈な軟弱さを男性が押し進めるクンニリングス。


堕落の極みであり、相手に悦びを与えることで受動的に自分の悦びを得、通常の性器を用いることを相手に対し卑屈にも拒むものであるフェラチオ。


テルトゥリアヌスは、これを人肉を喰うことと同一視していました(精子は彼によればすでに子供であったからです)。


三番目は、自由人が受動性(〈淫乱〉)を押し進め、羽毛 布団のなかで「肛門性交」されるがままになることです。

3種類の眠り

人間の睡眠には、3種類の眠りがあるといわれています。


その第一は新生児にみられる唾眠で、人間以外の生物にも共通してみられ、脳幹の調節系に支配された、いわば生理的な匝眠です。


(その特徴は睡眠が覚醒の2倍長く、多相的です)。


第ニは大人の睡眠で、これは哺乳類などの高等動物にもその萌芽はみられます。


しかし主として人間特有とみられ、大脳皮質の発達と結びついた、いわば心理的の睡眠です(その特徴は覚醒が睡眠の2倍長く、単相的です。)


ここに心理的というのは甚だ広い意味で、前者を先天的睡眠とすれば、これは後天的睡眠といってよく、条件反射的のものから、社会環境性までを含んでいます。


さらにいま一つは、乳児の睡眠の半ばを占生理的睡眠としてさしつかえないでしょうが、普通の睡眠とちがって甚だ特殊な性質をもっているので、これをその意味で第三の睡眠・・・


または特殊代謝性睡眠と名づけて、前ニ者と区別するのがよいでしょう。


また、寝具を羽毛 ふとんにした方がより深い睡眠をとれることがわかっています。


3種類の眠り その2

これを図示したものがあります。


これを見ると、私たちはオギャーと生まれてから極楽往生するまで、醒めては眠り、眠っては醒め、のくりかえしを続けていますが、その睡眠は分析すれば実はこのように複雑な成分から組み立てられていることがわかります。


第一の睡眠がまず基礎になり、その上に第ニの睡眠が発達して、これと相互に働き合います。


そうして第三の羽毛 フトンによる睡眠は、何か特殊な新陳代謝機能を発揮し、神経系の成長発達を助けているのでしょう。


マクベスは眠りを殺した


罪のない眠りを


心配事のもつれ糸を編み直してくれる眠りを


その日その日の死の床


苦しい労力の後の沐浴


傷ついた心の軟膏


大自然の与える滋養


人生の宴を飾る山海の珍味を・・・


(シェークスピア『マクベス』より)


3種類の眠り その3

先般、宇宙飛行に成功して地球に帰還したロシアのチトフ少佐が


「7時間、夢一つ見ずに熟睡した。


わたしたちは命令通りただちに眠り、あたえられた時刻に目がさめるよう訓練されている」


・・・と言いました。


これを聞いたアメリカ人が、


「わたしたちにはそんな芸当はできないね。


こっちは政府に飼い慣らされていないんだから」


・・・と笑いましたが、本当は「7時間の熟睡」がうらやましくてならなかったのではなかろうか、という話があります。


事実、正確綿密をほこる羽毛 布団 販売の調査によると、アメリカ人の52パーセントは常に、あるいはしばしば、就眠困難を訴えています。


この国はおそらく世界一の「不眠国」だろう、というのです。


したがって、睡眠薬の売れ行きも大したもので、1960年には年間33億6000万錠が売れました。


(アメリカでは睡眠薬は医師の処方箋がないと買えません)。

ベッド、寝具の歴史

貴族には、身の安全を守るためにローラー付きベッドや押し込み式ベッドを作り、自分が寝るベッドの下にもう一つベッドを格納し、家来をこのベッドに寝かせて護衛させた人もありました。


ヨーロッパやアジアでは、中世末期まで一つの部屋に何人もが一緒に寝ていました。


専用の寝室がヨーロッパに誕生したのは中世末期以降のことで、最初にそうした寝室を設けたのは王室だったといいます。


なかでもフランスのルイ14世の寝室は有名で、毎朝この寝室で『王の謁見』が行なわれていたのです。


謁見中のルイ14世はもちろん寝床の中・・・。


国の最も大事な行事がベッドの中で行なわれていたなんて、信じられないけれどもホントの話です。


ベッドはその後、少しずつ改良され、機能的にも形態的にも変化し、現在のようなベッドや羽毛 布団になったのです。


16世紀のイタリアで4本柱のベッドが誕生し、18世紀のフランスでロココ調ベッドが流行し、20世紀にはスプリングマットレスが発明され現在のベッドになるのです。


漱石の『夢十夜』

夢を題材とした小説や物語や童話はたくさんあります。


日本の近代文学という分野だけでも、柳田国男の『遠野物語』、内田百聞の『お爺さんの玩具』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、小川未明の『野ばら』などがすぐに思い浮びます。


現代文学の範囲ですと、島尾敏雄の『夢の中の日常』や『夢日記』、吉行淳之介の『鞄の中身』、津島佑子の『大いなる夢よ、光りよ』といった作品が挙げられます。


また、外国文学に目を移すとホメロスの『オデッセイア』、呉承恩の『西遊記』、カフカの『夢』、C・L・ムーアの『真紅の夢』などがその代表作です。


・・・こうした夢を題材にした作品の中で、夢の話だけを10編まとめたのが夏目漱石の『夢十夜』です。


「こんな夢を見た」という書き出しで始まるこの短篇については、漱石研究家の荒正人さんが大脳生理学の松本淳治教授に、ここに出ている夢は実際の夢を題材にしたものかどうか、調べてほしいと頼んだことがあるそうです。


松本先生はこの頼みを受けて早速調べてみたところ、すべて想像によるものとは言いがたく、実際の夢を材料にしていないとは言えないという結論に達したということです。


わたしはこうした文学を布団 羽毛の中で眠る前に読むことが大好きです。


夢を題材にした作品

『夢十夜』に禺てくる10の夢は、もしかすると漱石自身が見た夢をモチーフにしているのかもしれません。


・・・この作品と似たような題名の小説に、八木義徳の『夢三態』があります。


こちらは著者がその夢を見た原因や意味を分析するなど、漱石の作品とはまた違ったものとなっています。


民話や童話の世界にも夢を題材にした作品はたくさんあります。


岩手県ニ戸郡の民話「ダブリン長者」は夢で見たことが現実になり、大金持ちになる話です。


これに似た民話は鹿児島県から東北地方に至る日本全国にあります。


ちなみに、日本の民話での夢の話は長者伝説と結びつきやすいのが大きな特徴ですが、中国の場合は都市を守る城陛神の信仰と結びつきやすいといわれます。


一方の童話にも眠りや夢に関係の深い話がたくさん出てきます。


その中で最長睡眠時間の記録ホルダーは、もちろん「眠り姫」こといばら姫その人です。


睡眠記録はなんと100年間!


王様や王妃、馬や犬までも道連れに、お城にイバラの生け垣ができるまで眠りつづけ、100年後にやっと王子のキスで目を覚ますのですからオドロキですね。


いくら気持ちのいい羽毛 ふとんで眠ろうと、さすがに24時間以上眠り続けたことはありません。


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